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2010年10月

2010年10月15日 (金)

コロラド坂巡り: Independence Pass

4日目(9/4).  コロラド最終日.Aspenから,ロッキー山脈のContinental Divide上にある峠,Independence Pass(標高12,095ft/3,687m)まで登ります.

ルートとプロファイル: http://ridewithgps.com/routes/202036

例の本("The Complete Guide to Climbing (BY BIKE)")によると..

  • 獲得標高: 3,991ft (m)
  • 距離: 15.9mile (km)
  • 勾配(avg/max): 4.7%/8%
  • レーティング: カテゴリ1級
  • 頂上標高: 12,095ft/3,687m

同本のランキングでは,この峠は標高の高さで4位,"Most Scenic/Spectacular Climbs”の10個の中にも選ばれていました(ちなみに,標高1位はもちろんMt. Evans, 2位が2日目に登ったTrail Ridge Road.1位から11位までをコロラド州の坂が独占).

前日夜は最寄りの町のAspenに泊まりたかったですが,高級リゾート地とあって,宿泊費が驚くほど高い!そのため,車で30分ほど手前のCarbonvilleという町のDays Innに宿泊.我々夫婦にとって,宿はMotel 6が「標準」でして,Days Innは既に「高級」な部類に入ります.

さて当日.

泊まっていたDays Innのロビーで,自転車ウェアを着て朝食をとっていると,みんな「どこを走るの?」と声をかけてくれます.オートバイでロードトリップ中のライダーが非常に多い.少し話してみると,今日は私と同じくIndependence Passを越える人がほとんどのようです.

例の本が選んだスタート地点へ車で移動.雰囲気の良いAspenの市街を抜けた少し先,このSmokey Bearの看板からスタート.9:20am.

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最初は何の特徴もない林の中の道.どこが"Most Scenic/Spectacular Climb"なんだろう?と思ってましたが,標高を上げ,視界が開けてくると,ナルホドと思わせる景色に変化.

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岩場にいたマーモット二匹.ロミオとジュリエット風.

Marmots act on "Romeo and Juliet"

特別きつい坂でもないので,景色を楽しみつつ登坂.

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↓の写真の中央右側の灰色の山がおそらくピーク.

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このルートの白眉は最後に登場.湿原とその縁を巻いて登る道の景色が素晴らしい.ここ数日は岩とAlpine Tundraの景色の中を走っていたので,ひときわ綺麗に感じるのかも.

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この最後の坂を登り切ると,あとは緩やかになってゴール.

Independence Pass, 12,095ft. 3,687m. "Continental Divide"の看板.

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到着は11:20am.この登りもポピュラーなサイクリングコースらしく,峠には沢山の自転車乗りがいました.反対側(西側)もなかなか景色が良いらしい.

走行距離: 15.6mile
平均速度: 7.9mph
心拍(avg/max): 142/154bpm
消費カロリー: 987kcal
獲得標高: 3740ft

-- エピローグ --

以上でコロラド坂巡りは終了.

この日は夕方までにUtahのMoabへ移動.Arches NPのDelicate Archの日没に間に合いました.

翌日はUtahのCapitol Reef NPとNevadaのBig Basin NPに寄り道.

Capitol Reef NP:

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Big Basin NP (Dessert view from Wheeler Peak):

Dessert View from Wheeler Peak (Great Basin NP)

最後にNevadaの砂漠の真ん中のElyという町でもう1泊してベイエリアへ帰還.

今回の旅行の全行程.実走で3,200mile(5,150km)ほどありました.


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2010年10月13日 (水)

コロラド坂巡り: Mt. Evans

3日目(9/3).いよいよMt. Evansに挑戦.

Denverの西,I-70沿いの小さな町,Idaho Springsへ移動.IdahoとついてますがColorado州です.


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コロラド州道130号(CO130)に入ってすぐにある,Clear Creek Ranger Stationで出発準備.トイレの入り口に,自転車で登る人ための専用駐車場の案内図が張ってあるのに驚く.この駐車場(20台ほどは停められそう)では溢れるほどの人数が同時に登るという事か? こんな所を登るのはよほどのハードコアな人と思ってましたが,どうもそうでも無いらしい.パークレンジャーによれば,ここで毎年自転車レースもあるとか..

例の本でプロファイルを最終チェック中. 標高4300mの気候はちょっと想像がつかず,長袖ジャージにレッグウォーマ,それに薄手のベストとウィンドブレーカを念のため持参.

Checking the route profile in the bible, "The Complete Guide to Climbing (BY BIKE)"

コースデータ("The Complete Guide to Climbing (BY BIKE)"より):

  • 獲得標高: 6,590ft (2009m)
  • 距離: 27.8mile (44.7km)
  • 勾配(avg/max): 4.5%/10%
  • Rating: 超級
  • 頂上標高: 14,130ft (4,307m)

コース&プロファイル: http://ridewithgps.com/routes/200793

コースの俯瞰図.

Mtevansgoogleearth02

図の左上がスタートのIdaho Spring(7526ft/2294m). Clear Creek沿いを走った後,スイッチバックで標高を上げ,ほぼ中間点のEcho Lake(10600ft/3230m)に到達.ここからCO5へ右折して,スイッチバック尾根へ駆け上がり,森林限界を突破.その後は尾根伝いを走り,ほぼ富士山と同じ標高のSummit Lakeへ(12380ft/3777m).さらに標高を上げ,最後は無数のスイッチバックをこなし,頂上の14,130ft(4,307m)へと到達します.

-*-*-

朝9時.Ranger Stationから登坂開始.Mt. Evans Road "Open"となってますが,訪れた週の週末には山頂付近の5mileがクローズ.夏の限られた期間しか開いてません.

Start of the Climb (elev. 7540ft)

Echo Lakeまでは森林帯の道.Clear Creekを離れて,スイッチバックで高度を上げると,遙か彼方にMt. Evans山頂が見えてきた(下の写真の中央).

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1h15mほどでEcho Lakeに到着.標高10,600 ft (3,230 m).妻に落ちあって水を補給.ここに車を停めてスタートする自転車乗りも多数.

Echo Lake

Echo Lakeのすぐ先でCO5へと右折.

Turn to Mt. Evans

"North America's Highest Auto Road"の看板.荒くれ者風,のオートバイ乗り達が,「自転車で登るとはスゲエ!」的な事を言って写真を撮ってくれた.彼らはこの先でも抜き際に応援してくれたりして,見た目と違ってなかなかフレンドリー.

Continue on Mt. Evans Climb

すぐに料金所あり.自転車も$3必要.国立公園の年間パスでも入れます.

Fee Station

頂上は37F(3℃),Wind Chill 19F(-7℃)にギョッとする.大丈夫かね.

Weather forecast at the summit

スイッチバックで高度を上げ,さっきのEcho Lakeを上から見下ろすポイントに到達.このあたりで森林限界を突破.

Looking down Echo Lake

このあたりから,Alpine Tundraと灰色の砂・岩山の景色.見晴らしは最高だが,果てしなく続く登り.勾配は大した事ないけれども..

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下の写真の中央に見えてるのがMt. Evans. 写真左から中央に向かって伸びる道は.中央あたりで右カーブして奥へ回り込んでいるらしい.Mt. Evansの山肌にズバッと斜めに切里込まれた道も見えるが,あれに繋がってるということか... ここまで先が見通せるのはちょっと萎える.

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その「右カーブして奥へ回り込んでる所」にあったのがSummit Lake.標高12380ft/3773m. ほぼ富士山山頂と同じ標高.この時点で12:15pm.

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これまでの乾燥しきった景色から打って変わって,湖と湿地帯が広がっていて,その落差からか非常に綺麗.こんな標高でも草が茂って,花が咲いていたのにはびっくり.

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見上げるとMt. Evans頂上.かなり現実的な距離になってきた.

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さっき見えていた山肌をズバッと引かれた道を駆け上がる.この区間,勾配はキツく,標高も4000mを突破し,いよいよ本気で空気が薄いのを感じる.

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その先は下のようなスイッチバックが無数に続く.

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頂上にはドームがあるらしい..

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Summit Lakeから50分ほど.13時9分にようやくゴール!Idaho Springsから約4時間かかった計算.頭はクラクラ.この空気の薄さでのヒルクライムはさすがにきつかった.

Finish!

頂上手前で抜いていった自転車乗り2名.彼らはここは何度か登ってるらしい.昨日のTrail Ridge Rdと同様,自転車ラックがあるのが笑える.

Bicycle rack at the summit

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高山病,雷,低体温症に注意のサイン.後に知ったが,この高度(14000ft以上)を飛ぶ,与圧が無い飛行機のクルーは,常時酸素を吸う事を義務付けられてる.そんな高度. そりゃクラクラするはず.

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さらに100ftほど岩山を歩いて登ると本当の頂上.14258ft.

Mt. Evans Summit (Elev. 14258 feet above the sea).

北西方向.14000ft越えのサミットがいくつか見える.

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さっき通ってきたSummit Lake.

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南東方向.下からも見えたあのドームはDenver大学の天文台(Mayer-Womble Observatory)でした.

View from the summit

登り途中に写真を撮る余裕は無かったんですが,道沿いにはMountain Goatが沢山いました.のんびり道を渡ってるのが見られて妻は大喜び.

Mountain Goat

帰路は,同僚が「高々度だと空気抵抗が低く,実際それが分かる」と言ってたのを試したく,Summit Lakeまで下ったものの,結果は「全然ワカラン」.Summit Lakeより先は妻の車に回収されて下りました.

念願だったMt. Evansを制覇.これでこの旅のクライマックスも終了.

走行距離: 27mile
平均速度: 7.4mph
心拍(avg/max): 143/156bpm (低すぎるw)
消費カロリ: 1863kcal
獲得標高: 6240ft

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2010年10月10日 (日)

コロラド坂巡り: Trail Ridge Road

2日目(9/2)は,Estes Parkの街からロッキー山脈を越えるヒルクライム.Rockey Mountain National Park内を走るTrail Ridge Roadという道.富士山とほぼ同じ標高まで登ります.実は約10年ほど前に車で越えた事があって,自転車にほとんど乗ってなかった当時は,車から降りて軽く歩くだけで頭がクラクラした記憶あり.

Trail Ridge Road(east)のデータ(The Complete Guide to Climbing(by BIKE)より):

  • 獲得標高: 4,661ft (1,420m)
  • 距離: 18.2mile (29.3km)
  • 勾配 (avg/max): 4.8%/8%
  • Rating: カテゴリ超級〜1級
  • ピーク標高: 12,183ft (3,713m)

コース: http://ridewithgps.com/routes/168626

俯瞰図(北側から見たところ):

Trailridgerdedit2_2

左端のEstes Parkの街からスタート.中央付近から右下にズバッと走るV字谷がありますが,その下側(北側)の山塊に北側から取り付き,スイッチバックで一気に高度を挙げ,稜線に出ます.その後は標高11000ft(約3100m)を越える見晴らしのいい道を走り,最後にピークの12,183ft (3,713m)に到達.少し下ったレストエリア(Trail Ridge Cafe & Store)でゴール.

-*-*-

朝寝坊し朝9時半にEstes Parkのモーテル(Best Western)からスタート.

Estes Park(標高7,522 ft/2,293 m)の小さな市街を抜け, 市街の端でUS36に曲がって,登坂開始.

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しばらくなだらかな登り.正面に目指す山塊が見えてくる.

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上の写真の先に国立公園のゲートあり.私は自転車,妻は車に乗ってたんですが,国立公園の年間パスで同時に通過出来ました.

少し高度を上げ,左側(南側)が開ける見晴らしの良い道が続く.下の写真の中央左寄りの山が,この国立公園内の最高峰,Longs Peak(標高14,259ft/4,346 m).右端の少し尖ってるのが,昨日ハイキングで登ったHallett Peak(標高12713ft/3875m). 

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Hallett Peak.手前のFlattop Mountainも見えている.

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この後,US34が右から合流してくるあたりで,一旦尾根の北側に回り込み,北側斜面をスイッチバックで一気に登って行きます.

スイッチバックを振り返った所.

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尾根に出る少し手前で森林限界に到達.11000ftあたり.

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尾根へ出ると,素晴らしい見晴らし.左右にAlpine Tundraが広がる道.

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"Rock Cut". この先で一旦少し下る.

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この道は最近舗装をやり直したようで,シルクのようなスムーズな乗り心地.見事な景色もあって天上を走っている気分.

Alpine Tundraが広がる稜線を登る緩やかなスイッチバック.

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いつまでも走っていたいような最高の道でしたが,11:30頃にピークに到達.Estes Parkから2時間弱かかった計算.ピークには標高を示す看板などはなく,事前調べで12,183ft (3,713m).

Trail Ridge Rd Peak

ここから,少し下るとレストエリアがあります(下の写真).

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自転車ラックも備え付けられていて,自転車乗りも結構登って来てます.DenverからEstes Parkまで車で1時間半ほど.こんな近くに,3000-4000m級の山がゴロゴロあって自転車で登れるなんて,コロラドの自転車乗りがちょっと羨ましい.

このまま西側に自転車で下ってろうと思っていたんですが,道路工事をしている様子.西から登って来たサイクリストに聞くと,この先何マイルにも渡って工事の為に路面が酷く,下るのは絶対にやめた方がよいとの事.という訳で,ここで妻に落ちあって,西側へは車で下りました.

走行距離: 25.1mile
平均速度: 8.9mph
心拍(avg/max): 149/171bpm
消費カロリー: 1542kcal
獲得標高: 4639ft (Polar)

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2010年10月 9日 (土)

コロラド坂巡り: Hallett Peak ハイキング

初日はHallett Peak(標高12713ft/3874m)へのハイキング.富士山より約100m高く,成功すれば,我々夫婦共に自己最高標高の更新になります.

前日の下調べで,パークレンジャーから「落雷が非常に危ないので,T-stormの可能性があるなら,昼前には森林限界線まで下った方がいい」というアドバイスを受けてました.寝る前に天気予報を見ると,その可能性は無さそう.ただ,頂上は最高気温でも5℃ほど.それに35mph(15m/s)の風が吹く予報.真冬用のウールのベースレイヤに,フリース,ジャケット,ジャンパーと,あるだけの防寒具をリュックに詰めます.

日の出(6:30頃)と同時にBear Lakeのトレイルヘッド(標高9475ft/2890m)を出発.ここからHallett Parkまでは往復約10mile(16km).

Bear Lake Trail Head (elev. 9475ft)

Bear Lakeのほとりのトレイルから見えた,朝日に映えるHallett Peak(写真中央の岩の固まり).あそこまで登ります.

Hallett Peak

最初2mileほどは森林の中を進んで高度を上げ,標高約11000ftあたり(約3350m)で森林限界を突破.遮るものが無くなり,風が強くなり始めます.

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正面奥の尖ってるのがHallett Peak.全然近づいてない.

Hallett Peak

風はますます強くなり,体感気温もグングン下がっていきます.たまにすれ違う,下ってくるハイカーがみな「上はもっと風強いよ」と教えてくれる.

Trail above the tree line (wind got strong)

トレール両側の岩場にはナキウサギ(pika)が沢山いて,「キィ」だか「ミィ」だか,甲高い声で鳴いてます.草を口にくわえて走り回ってました.巣に持ち帰るらしい.

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スタートから4.4mile. Flattop Mtnの頂上(標高12324ft, 3756m)に到着.10時過ぎ.ここまでで3時間半.ちょっと歩くの遅い.

Flattop Mountain Summit (elev. 12324ft)

名前の通り,非常に平らな山で,ピークがわかりずらいですが,TOPOマップによれば,このトレールの分岐看板がピークのはず.

また,このピークは北米大陸の分水嶺(continental divide)上にもあります.この峰より向うに水を落とせば太平洋,手前なら大西洋側(ミシシッピ川があるからメキシコ湾?)に流れ着く,はず? ちょとウソっぽい(シエラネバダの手前にはDeath Valleyも,Owens Valleyもあるし).

ほぼ富士山山頂と同じ標高.これより上の標高は未体験ゾーン.

この時点で,風は「暴風」の領域.コンスタントな横殴りの風で,歩くのが辛く,時々バランスを崩しそうになる.気温は予報の通りだと最高気温でも5℃ほど.この時点での体感温度は氷点下に達してるんじゃないか.

ウールのベースレイヤに,フリース,ジャケット,ジャンパーと,あるだけの防寒具を重ねでも,まだ寒くてたまらない.

Hallett Peakまで,分水嶺上を歩いてあと1mileほど.本当にたどり着けるか若干不安になりつつFlattop Mtnを出発.

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Hallett Peakから下山してきたハイカーとすれ違い,この先の状況を聞くと,"Really, really windy"と言ってます.ここより風が強い?と聞くと「もちろん」と.

先を歩いていたアメリカ人と思われる2名が,あまりの風のため,諦めて引き返して来たのが,余計不安にさせる.

また,まったく遮るモノがなく,トイレに非常に困る(汚い話しで恐縮ですが..).誰かに見られそうで困るのではなく,荒れ狂う風の中のトイレは大変に難しい(自分で被ってしまいそうになる).

寒くてたまらず,ゴアテックスのレインジャケット(自転車用)を着用.フードもぴっちりと被ると,これが非常に良くて,蒸れずに風を完全シャットアウト.やっと生きた心地.これなら登頂出来そう.

Climbing Hallett Peak

最後は岩のガレ場になり,トレールが分からなくなる.所々にあるルートを示す石積が頼り.まぁ頂上は明確に見えてるので,大きく迷うことはないのですが.

目指すHallett Peak.

Hallett Peak

Peakに近づくにつれ,風はますます凶暴さを増し,足場が悪いガレ場を登るのはなかなか厄介.

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11:45am. スタートから約5時間後にやっとHallett Peak到着.やたっ!

標高12,713ft(3874m).360度の素晴らしい眺め.

Hallett Peak (elev. 12713ft)

このプラスチックの筒が岩の間に刺さっていて,中にログブック用の紙がありました.日付と名前を残しました.

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下の写真はトレールヘッドの方向(東).

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下の写真はさっき通った,Flattop Mountain方向(北).白く見えてるのはTyndall Glacier. 残雪かと思ったら,小さいけれど"氷河"らしい.その上のなだらかな丘みたいなのがFlattop Mountain.

Flattop Mountain

パークレンジャーからは「西側に黒い雲がでたら,急いで下山せよ」と言われてましたが,この日はほぼ快晴で大丈夫そう.1時間くらいのんびり休んでから下山.

Peakから下山するところ.

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下山途中から私に頭痛発生.標高を下げれば下げるほど痛みが増すという,いつものパターン.高山病とはちょっと違うのかも(脱水だったのかなぁ).トレイルヘッドに戻っても直らず,イブプロフェンと多量の水を飲んで,暫く横になってようやく直りました.

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コロラド坂巡り: Prologue

8月終わり〜9月初めにかけて,3年ぶりの夏休みが取れ,ずっと行きたかったコロラド州の坂巡りへ.

一番の目的は,Mt. Evans (標高14,264 ft/4,348 m)へ自転車で登る事.

Mt. Evansへ登る道は,あの通称「坂バカ本」で,"the highest paved road in the northwestern hemisphere" (北西半球(?)で最高標高の舗装路),として紹介されてます.あの本を買って以来,訪れるチャンスを窺ってましたが,何しろ家から1000mile以上離れているのと,夏の短い間しか開通してないため,なかなか叶えられずにいました.

また,同じ本によれば,この坂の獲得標高は6,590ft(2,009m).全米4位.1〜3位は全てハワイなので,北米大陸内の49州にに限れば,高度と獲得標高が共にNo.1の,まさに坂のボスキャラ.アメリカに居る間に是非とも仕留めておかねばなりますまい.

カリフォルニアで,頂上が10000ft級の坂は沢山登ってきましたが,今回はそのほぼ1.5倍の標高.富士山がいままで登った最高標高で,日頃ほぼ海抜ゼロメートルに住んでいるという私には,いきなり登るのはちょっと無謀.2日間,Rocky Mountain National Parkで高地に体を慣らし,3日目に挑戦する事にします.

こんな予定:

1日目(9/1): Hallett Peak(標高12,713ft/3,874m) (ハイキング)
2日目(9/2): Trail Ridge Road (標高. 12,183ft/3,713m).
3日目(9/3): Mt. Evans (標高14,264 ft/4,348 m).
4日目(9/4): Independence Pass (標高12,095ft/3687m).

約3週後に控えていた,Everest Challengeも10000ft級の坂が目白押しなので,少しはその練習にもなるかも..

8/30の早朝にベイエリアを発ち,I-80をひたすら東へ.途中Salt Lake Cityあたりで1泊し,1日半後にRockey Mountain National Parkの玄関,Estes Parkという町に到着.

怒濤の4日間がはじまります..

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2010年10月 7日 (木)

Death Ride 2010完走ジャージ

届きました.  もうあれから3ヶ月近いんですね.

パッケージを開け,しばし無言の妻と私.

Death Ride 2010, Five Pass Finisher Jerseys

すごいデザイン..

申し込み時に見てたはずですが,妻の完走の興奮で理性が働いて無かったらしい.

やっちゃった感は否めませんが,ま,そのうち見慣れる/着慣れるでしょう(笑).

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2010年10月 4日 (月)

Everest Challenge: Day2

(準備編はココ, Day1はココ

朝4:15am起床.あまり深く眠れなかったものの,足の疲れは残って無い.

今日のスタート地点は,Bishopから南へ車で20分ほど行ったBig Pine.Hwy160とDeath Valley Rdの交差点を起点に,放射状に3つ登りをこなすというコース.

5:45amにはスタート地点に到着.外は寒いので,自転車を組んだら車内で時間まで待機.

10分前にスタートラインに向かうと,Race DirectorのStevenさんをはじめ,沢山の方に「ホイールが見つかって良かったね」と声がかかる.

Publicカテゴリは昨日より明らかに人が減っている.昨日,DNFした人や,今日はDNSにした人がいるんだろうな..

さて今日は何人生き残れますか.

2nd day start

昨日の朝よりさらに寒く,震えながらスタートを待つ.

いよいよ6:20am. 

"Riders Ready"

そしてスタート.

走り始めても足のだるさは無く,さら足のよう.でも心拍が全然上がらず140bpm台.やっぱり体は疲れてるらしい.

約3mileの平地をのんびりと走り,US395からCrowker Rdに入ったところで体も温まり,ウィンドブレーカーを脱ぐ.いよいよ登坂開始.

1st Climb: Glacier Lodge Rd

 

獲得標高3900ft(1188m), 9mile(14.5km), 頂上標高 7800ft(2377m)

坂を登り始めても残念ながら心拍は上がらず.150bpm台で息が切れる.ダメだこりゃ.

最初は6名ほどの先頭集団に付いていたが,だんだんと苦しくなり,九十九折りの急勾配のところで千切れた.

Out of sight, out of mind. 後は一人旅.

時折,レーシングカテゴリのレーサが脇を抜いていく.マイヨジョーヌならぬ,Everest Challengeジャージを華麗に着こなしてるのは,Publicの10分後に出たWomen集団の先頭ライダー.Women Pro/1/2のStage 1リーダらしい. "Good job!"とか声をかけながら,軽やかに抜いていく彼女達にスピードが合うはずもなく,追っかける気も起きない(アメリカでは自転車で誰かを抜く際,何かしら挨拶して抜いていくことが多いが,こういう場合の"Good job!"は何かちょっと凹む).

昨日に比べて,出力がどれくらい下がってるのか分からないが,こんな心拍数でcutoffをクリアできるのか,ちと心配になってくる.

8:00に頂上到達.目標よりは12分早い.意外とスピードは出ていたらしい.食べられる間にと,ジェルx2, バナナx2を食べ,急いで一気に下り.

Big Pineからスタート地点に戻る平坦区間では,MTB"改"に乗ったオジサンを引っ張って22mph巡航.足はすこぶる好調.

スタート地点に戻ったのが8:30am. 5分貯金が増え,目標より17分早い.停車する事も無く,そのまま2つめの登りへ.

2nd
Climb: Death Valley Rd

獲得標高2600ft(792m), 8.5mile(13.7km), 頂上標高 6545ft(1995m)

2日間の6つの登りのうち,一番易しい登り.コンスタントに続く5%程度の緩い坂.

足取りは軽く,予想より1-2mph速く走れる.これで一気にタイムに余裕が出るはず.

そこでも,レーシングカテゴリのライダーに"Good job!"と言われながらバンバン抜かれ行く.それはイヤミですか? さっき引いたMTB改のオジサンまで,私の肩をパンパンと叩いて抜いていった.「さっきはサンキュー」という意味なのか? オジサン強いじゃないですか.. だったら引いてくれても良かったのに.

Eastern SierraとOwens Valley.茫漠とした砂漠の景色はいつまで見ていても飽きない.

Easter Sierra View from Owens Valley

9:40amに頂上の折り返し点到達.目標より33分早い.ここのcutoffは11:30amなので,まだまだ余裕十分.

Waucoba Canyon Aid Station (top of the 2nd climb of the 2nd day)

下って再びスタート地点を通過.10amちょうど.目標との差33分は変わらず.

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車にオニギリなど置いてあったが,食べる気が起きず,トイレだけ済ませて,最後の登りへと出発.

3rd Climb: White Mountain

獲得標高6160ft(1878m), 21mile(33.8km), 頂上標高 10100ft(3082m)

2日間で最も長く,厳しい登りの始まり.でも足も十分残ってるし,時間も余裕十分.大きく崩れなければ完走出来るはず.

CA168

Hwy160でOwens Valleyを脱出.7-8%の登りが延々と続く.

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日陰なんてどこにも無い.まだ午前中だというのに,太陽にジリジリと焼かれ,暑いことこの上ない.とにかく大量に飲み続けて耐えるのみ.

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標高6000ftのエイドステーションを過ぎ,標高7500ftあたりでHwy160を離れ,White Mountain Rdへ.

標高7750ft.ゴールまでの最後のエイドステーションに到着.

White Mtn Aid Station (elev. 8000ft)

ここでバナナとジェルを摂って走り出したら,ついに吐き気に襲われる.ダブルセンチュリーで「走りながら吐いた」という話しを聞いた事があるが,それをやりそうになった.水だけでなく,塩分も大量に摂っているが,そろそろ胃も限界か.

計算ではここから頂上まで平均斜度5%. 楽勝と思ったら,なんと下っとる!

6月にここを走った時の事をようやく思い出した.ここから先は,しばらく登ったり下ったりした後,一気に急勾配で登るんだった.うへぇ.

標高8000ft〜9000ftは九十九折りの連続.10%,15%はアタリマエ.時々18%という暴力的な勾配も.ヨロヨロと4mphくらいしか出やしない.これが噂に聞いていた「最後の最後に一番キツイ坂がある」というあれか.

標高9200ftあたりで,Eastern Sierraが見渡せる西斜面へと到達.ここから勾配が弱まってた記憶が... というのは都合のいい幻想.引き続きの急斜面.気持ち悪さに耐えつつ,景色を眺めて気を紛らわせながら登ることさらに20分.

路肩にいたギャラリーから"200 meters to go!"の声.やっと終わる...

坂を登り切ると前方にFinish Lineの白線あり.

ゴール計測係の方の"sprint!"の声にはっとして,ちょろっと加速してしてゴール.

Finish Lineを振り返った所.ついにゴール.嬉しい〜.13:10頃の事でした(cutoffは15:30)

Finish Line (2nd day)

ゴールの先を少し下ったところに頂上エイドステーション.

Finish Aid Station

ここでも,レースディレクター氏に遭遇.完走メダルを手渡してもらった.右手に持ってるのが完走メダル.一日目のメカトラブルの印象があまりに強烈で,二日目は何かあっという間でした.

I DID IT!

40分ほどエイドステーションで休息.まだ気持ち悪さが残ってるので,スープ,コーラなぞを飲んで,下りのためのエネルギーを蓄える.その間,Cat3の表彰式などをやっていた(Pro/1/2などの表彰式はとっくに終わってたんでしょう).

Cat3優勝者に小切手を渡すレースディレクター.

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ちなみに完走メダルはこんなやつです.縁取りのチェーンはSRAMだった.

Finisher Medal

「完走ジャージ」はなく,「参加者ジャージ」ですが,こんなデザイン.赤玉ジャージの赤玉の中に,自転車に乗ったMountain Goatが描かれてます.

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そして私の結果は:

Stage1: 9時間34分57秒
Stage2: 6時間48分54秒
Total:  16時間23分51秒

最も恐れていたカットオフ時間は,結局あまり問題ではなく(両日とも最後は2時間前後余裕があった),最大のピンチは予想外のスポーク切れ.本番で切れるとはなぁ.

しかし,完走率(下記の表)を見てちょっと怖くなる.特に私のカテゴリ(Public Men)の完走率は42%しかない!これは事前に知らなくてよかった.こんな完走率の低いイベントはいまだかつて無い経験.

また,時間的には「余裕十分で完走した」と思っていたけど,完走者全体(229名)で,私より遅い人はたったの31名.完走者グループの後ろから数えて15%ほどの所にいた訳です.. そう考えるとヒヤっとします.

ちなみに,全カテゴリのトップは10時間02分35秒.もはや想像を絶する世界.

Everest Challenge 2010 完走率
Category 出走 Stage1完走 Stage1&2 完走
Public Men 43名 26名
(完走率60%)
18名
(完走率42%)
8位
全カテゴリ 357名 274名
(完走率77%)
229名
(完走率64%)
198位

兎にも角にも,メカニカルトラブルにも関わらず,いろんな人に助けられ,Everest Challengeを完走!嬉しいです.

走行距離: 85mile (137km)
平均時速: 11.0mph (17.7km/h)
心拍(avg/max): 137/157bpm
消費カロリー: 3616kcal
獲得標高: 12060ft(3676m) [Polar], 12961ft(3950m)[Garmin]


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Everest Challenge: Day1

(準備編はココ)

第一日目.

朝5時過ぎに起床.妻がモーテルで作ってくれたオニギリとバナナを食べて外へ.

気温はおそらく10℃ほど.寒いが,昼間は35℃以上に達する予報なので,レッグウォーマーは無し.アームウォーマーと薄いウィンドブレーカーだけを持って出発.

自転車を車に積み,Bishopのモーテルから10分ほどのMillpond Park(elev 4425ft, 1348m)へ到着したのは6時.私が走るPublicカテゴリのスタートまで20分しかない.

自転車を組んでスタート地点へ.まだ夜明け前.ほぼ満月の月が快晴のEastern Sierraの空にぽっかりと浮かんでます.

1st day start

5 miuntes! の声.Publicの出走者がスタートラインに集合.思ったより人数は多い.後で知ったが,Public Menカテゴリは43名出走(Public Womenは5名).さて何人が生き残るのか.

6:20amちょうどにスタート.空気は冷たく,指切りグローブの指先の感覚が消えて行く..

最初の11mileほどはほぼ平坦.先を急ぎたいが,みんな抑え気味なのか,あまりスピードが伸びない.途中から一人が飛び出し,私が残りのグループを引く羽目になって,そのまま1つ目の登りに突入.

1st Climb: Rock Creek Rd

獲得標高5825ft(1775m), 22mile(35.4km), 頂上標高 10205ft(3110m)

ここから頂上までは,Death Ride前の練習で,妻と友人のYokoさんと登った事のあるコース.Paradiseと名のついた小さな住宅街を越え,Eastern Sierraの壮大な裾野の砂漠を走る素晴らしい道.

写真を撮ってる余裕はなかったので,しばらくはDeath Ride前に走った時の写真で..

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(Death Ride練習時の写真)

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(Death Ride練習時の写真)

「とにかく水を飲め」と言われていたので,最低1時間にボトル1本は空けるペースで飲み,ジェルも1時間1つのペースで流し込み.

スタートから約1h50m. ほぼ中間地点のTom's Place(標高7100ft)を越えて,Upper Rock Creek Rdへ.ここにあった最初のAid Stationは,走ったまま空のボトルを渡し,新しいボトルと交換してそのまま通過.

US395

(Death Ride練習時の写真)

標高10,000ft(3038m)を越え,頂上手前1マイルあたり,少し勾配が弱まるところになって,後輪が一定の間隔で"シャッ, シャッ"と音を立てている事に気付く.

どうせ落ち葉でも挟まってるんだろう,と思って,足の間から後輪を覗くと,後輪が波打ってます.しかもかなりグニャグニャと.

事態がつかめず,「クイックが緩んで車輪が斜めになったか?」

などと呑気な事を考えていたが,

「まさか,スポーク折れ?」

という最悪の事態の可能性がある事に気付く.

そういえば,Tom's Placeの先で「カンッ!」という金属音を聞いたのを思い出した... あの時はギアに何か引っかったんだとばかり思ってたが.

とりあえず頂上まで行ってから調べよう,と,そのままで走り切って,頂上のAid Station到着.9:30am(Cutoff: 11:15am).

慌ててバイクを降りて,後輪観察.

この日はMavicのキシリウムSLを履いてましたが,スプロケ側に1本だけある赤いスポークが,ハブ側の根本から綺麗に折れてます.うわぁ.

折れた前後のスポークを緩めて振れを取れればいいんですが,キシリウムSLのニップルは特殊で,ニップル回しが無い.そもそもそんな後輪で残り23,000ftの登りと,170mileを走りきれるのかどうかも分からない.

レストストップのボランティアに状況を説明.どこかのSAGカーに予備の後輪が無いか聞いてみたが「あるかどうかも分からない..」との事.そもそも連絡の取りようが無い山奥.下ってから探す事に.

下りで折れたスポークが引っかかると危ないので,ボランティアの方がスポークを曲げ,他のスポークにダクトテープで貼り付ける応急処置をしてくれた.

ブレーキリリースを全開にしても,まだブレーキシューに当たるので,ブレーキワイヤを緩めて完全オープンに.

「落ち着け,落ち着け」と自分に言い聞かせ,ジェルx2, バナナx2の補給を取って,ボトルを満タンに.トイレも済ませて,再出発.

ここから22mile, 後輪ブレーキ無しの急勾配の下り.怖いったらありゃしない.もしも前輪のワイヤが飛んだら... なんて考えると恐ろしい.タイムロスもしたので,急ぎたいけど,でも急げない..

「後輪の予備なんてあるんだろうか?」

「それ以前に下り切るまで持つんだろうか?」

「これでDNFか?」

いろんな心配ばかりがよぎり,弱気になってくる.

長い長い,直線の下り.40mphくらい出てる中,足の間から覗くと,後輪が狂ったように暴れてます.

それを見ていると,ふと冷静に.

スタート前は「初日を完走出来れば十分」と思っていたはずの自分が,本当はいかに完走を望んでいたのかを思い知る.

そして急に「絶対に,完走してやる.絶対に」と妙な闘志全開モードに.

Tom's Placeでは,レストストップのボランティア,チームサポートのギャラリーが居る度に止まり,事情を説明し,後輪の予備があれば貸して欲しいとお願い.でもどこにも後輪の予備なんて無い.

何人にも聞き回っていると,たまたま昨晩のRider's Meetingで見たRace Director氏(Stevenさん)に遭遇.「明日のスタートになら,ホイールを用意して持って行けるかも」という温かいお言葉.そのようにお願いして,「とりあえず今日はこのホイールでなんとか頑張ってみます」,と言って再スタート.

Paradiseへ下る途中,1ヶ所,短い登り区間があり,そこを登っていると,後輪から再び,"シャッ, シャッ"とイヤな音が.. ブレーキはもう全開のはずなのに.

停まって見ると,ブレーキシューには当たってないけど,なんとフレーム(シートスティ付け根)に微かに当たり始めてます.フレームに当たったタイヤのサイドウォールも少し削れてる.

このまま走り続ければ,フレームが削れてダメになるかも.それ以前に,本当にロックしてしまって動けなくなるか,最悪なら後輪タイヤのバーストか.

もはや「たかがメインカメラがやられただけだ!」(by アムロ)の境地(笑).

走れるところまで走るのみ.

さらにParadiseまで下って,平地をぶっ飛ばして走っていると,"Bishopまで車で戻って,自転車屋を見つけてホイールを買えないか?” と思いつた.路肩に自転車を止め,Bishopにいる妻に電話.

「えーっ!」と驚く妻に「Bishopの自転車屋に片っ端から電話して,ロードの後輪ホイールが無いか聞いて欲しい.シマノ10速で」とお願い.

そうこうするうち,今日の2つ目の登り.Pine Creek Rdの交差点に到着.沢山のチームサポートの車,テントが並んでます.

ここでも,片っ端から事情を話し,予備の後輪があれば貸して欲しいと聞き回ります..

2nd Climb: Rock Creek Rd

獲得標高3000ft(914m), 8mile(12.9km), 頂上標高 7225ft(2263m)

さっき頂上にいたボランティアの人が降りてきていて「まだ見つからないの?」と心配そう.10件以上聞き回り,「もう本当にダメかも」と思い始めた頃,再び先ほどのレースディレクター氏に遭遇.

「フレームに当たり始めていて,今日も走りきれない感じ」

というと,周りに予備ホイールが無いか聞き回って下さった.

そしてついに,ついに,「明日朝帰ってしまうので,今日だけなら貸せる」という方が見つかった!

この方.Dennisさん.神様です.

Dennis -- My hero. Lend me his rear wheel to replace my broken one

シマノ10速,しかもスプロケは私と同じ11-28Tの山岳仕様.DT Swissのリムを使った軽いホイール.予備じゃなくて,いつも走ってる良いホイールを貸して下さった.

返却の段取りを決め,死ぬほどお礼を言っていたら,「さっさとスタートしろ!レース中だ!」と喝を入れられた.これで,とりあえず今日は完走出来ます(自分がダメにならなければ).

少し走ってから,携帯の電波が届く間にと,妻に電話.状況を聞くと,Bishopの自転車屋は閉まってるか,ロードバイクは置いてない店ばかり.Mammoth Lake (30mileほど北)の自転車屋をいまから電話して探す,との事.

ホイールが見つかることを祈りつつ登坂.気温はグングン上がり,非常に暑かった事,えらく急な長い坂,という事しか覚えてません.

12:00ちょうどにPine Creek RdのSummit到着(Cutoff: 13:45)

下って,一旦スタート地点のMillpond Parkへ戻る途中,路肩に自転車を停め,再び妻に電話.Mammoth Lakeにホイールがあるという嬉しい報告.ただ,車がMillpond Parkにあるので,それをどうやってBishopに居る妻に渡すかが問題.

Millpondへ向かう道:

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時計を見れば,cutoffまで1時間半以上の余裕あり.Bishopまで行って妻を拾い,Millpond Parkへ戻って,妻に車を預け,自分は再スタートすればよい.30分ほどのロスで済むはず.

12:40pm, Millpond到着.自転車を車に一旦仕舞って, Bishopへ急行.

妻を拾い,Millpond Parkへ送ってもらう途中,Mammoth Lakeの自転車屋に何を買うか決めるために電話.Mavicしかないみたい.在庫を聞いてキシリウムエリートに即決.我ながら何という散財っぷり.横では妻が「これ,貸しだかんね!」と言ってます.

1:10pm. きっかり30分のロスで再スタート.これでアクシデントからは100%リカバー.後は自分が完走出来るかどうかだけ.

3rd Climb: South Lake

獲得標高5410ft(1649m), 20.4mile(32.8km), 頂上標高 9835ft(2998m)

再スタートすると暑い.ものすごく暑い.しかも砂漠なので空気はカラカラ.Millpondで満タンにしたボトル2本を空ける勢いで飲み続けます.

South Lakeへ向かう途中のButtermilk RdのAid Stationに到着.5600ft, 13:45 (cutoff 14:50). この先スピードは落ちるばかりなので,このcutoffとの差はちょっと不安.

ここで「ホイール購入完了.いまから帰る」のテキストが携帯に入る.妻に感謝.

South Lakeは6月に遊びに来て登ったことのある道.Hwy168がSouth Lake Rdに分岐するまでの間は,果てしなく先が見通せる,真っ直ぐの長い長い,厳しい登り.

路肩には,あまりの暑さにやられたライダーが死屍累々.チームカーのつくった影の中に寝そべってたり,ハンドルに突っ伏したまま動けなくなっていたり..いつ自分がああなってもおかしくない.

騙しだましやってきた足にも,いよいよ痙攣が.ちょっと変な姿勢を取った瞬間に両もものうち側,という,いまだかつて攣ったことの無い筋肉がクランプ.足を止めると立ちゴケなので,かろうじて回しつつ窮地を脱出.

ようやくSouth Lake Rdとの分岐に到達.あまりにヨロヨロ走ってたのか,コースマーシャルが背中を押してくれた(笑).その一押しが本当に嬉しかったりするくらいへばってます.

South Lake Rdに入って,少し勾配はマシになって,最後のAid Station,Bishop Lodge Aid Stationに到着.15:15(cutoff 17:00). 意外とスピードは出てたようでCutoffとの余裕も十分.ここで初日の完走を確信.

最後の1マイルほどは10%以上の連発.18%というトンデモナイ坂も越えて,16:04頃.ようやくゴール!(cutoff: 18:00).

頂上Aid Stationでは,明日に備え,仰向けになって足を上げた姿勢で10分間.足の乳酸・不廃物を流しておきます.

コースディレクター氏にも会えて,ホイールが確保出来た事を伝えます.また,Millpondに戻る必要はなく,このままBishopへ下っても良い事を確認.

1st day finish

その後,急いでBishopのモーテルに戻り,Dennisさんに会ってホイール返却.なんと,明日のホイールまで,友人に借りて用意して下さっていた事が判明.もう何とお礼を言っていいのやら.

その友人の方(Randyさん)にホイールを返却に行き,妻が買ってくれていたキシリエリートを装着.

思わぬメカトラブルで,すったもんだしましたが,取りあえず1日目を生き残り,2日目へ.

ホイールを貸して下さったDennisさん,その友人のRandyさん,レースディレクターのStevenさん,そして妻には本当に感謝です.Day2を出走する事はもちろん,完走しなければ..

走行距離: 122.1mile (196km)
平均速度: 12.8mph (20.6km/h)
心拍(avg/max): 160bpm/233bpm(?)
消費カロリー: 5872kcal
獲得標高: 13921ft(4243m)[Polar], 15548ft(4739m)[Garmin]

(Day2へ続く).

これが折れたスポーク

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Everest Challenge: 準備編

Death Ride後の7月中旬,自転車部で集まった飲み会の席のこと..

シーズンも後半に近づき,みんな「来年はXXをやるから,今年中にYYをやる」とか言ってます.XXには「初のアイアンマン完走」とか,「DMD(Devlis Mountain Double)完走」とかが入ります.すごいです.

私は何を血迷ったか「今年のEverest Challengeを走る」とか口走ったらしい.

Everest Challengeは,"The undisputed, hardest 2-day USA Cycling Race & Ride"と言われ,2日間の総獲得標高は,エベレストの標高を超える29,035ft (8850m).Pro/1/2カテゴリも走るUSACの公式レース.Eastern Sierraを走るので,標高も高く,サミットが10000ft(約3000m)級の登りが目白押し.まぁそれは知ってたんですが..

標高差と距離だけでみれば,Death Rideを2日連続で走るのとほぼ同じ.「一晩休んで走ると思えばなんとかなるか?」という甘い考えもあったんですが,家に帰ってよく調べるとcutoffタイムがかなり厳しい.完走は難しそう.

カテゴリ毎に10分おきのwaveスタートになっていて,一番最初にスタートさせてくれる(つまりcutoffまで一番余裕が大きい),"Non-competitive/Public"というカテゴリを選択.Non-competitiveカテゴリなので,レースする訳じゃないのですが,コースはレーシングカテゴリと同じで,タイムも計ってくれます.

以下がコースプロファイル.2日とも3つの長大な登りから成っていて,ほとんど平坦区間は無し.

Day1:

Profile1_2

Day2:

Profile2

両日の3つの登りのデータ:

Day 1: Total 15,465ft (4714m) climb in 122mile (196km)
Climb Summit Elev Elev Gain Distance Avg Grade (max)
Rock Ceek Rd 10,205ft (3,110m) 5,825ft (1,775m) 22mile (35.4km) 5% (12%)
Pine Ceek Rd 7,425ft (2,263m) 3,000ft (914m) 8mile (12.9km) 7% (11%)
South Lake 9,835ft (2,998m) 5,410ft (1,649m) 20.4mile (32.8km) 6% (17.5%)

Day 2: Total 13,570ft (4136m) climb in 86mile (138km)
Climb Summit Elev Elev Gain Distance Avg Grade (max)
Glacier Lodge 7,800ft (2,377m) 3,900ft (1,188m) 9mile (14.5km) 8% (12%)
Death Valley Rd 6,545ft (1995m) 2600ft (792m) 8.5mile (13.7km) 5% (7%)
White Mountain 10,100ft (3082m) 6,160ft (1,878m) 21mile (33.8km) 6% (15%)

赤で書いた3つが,中でもド級の登り.Death Rideの練習やら,レクリエーションで3つとも登ったことがあります.まさかEverest Challengeで登る事になろうとは,その時は思ってませんでしたが.初日の最後のSouth Lakeと,2日目最後のWhite Mountainは,例の坂バカ本でも超級山岳に分類され,100 Most Difficult Road Bike Climbs in the USのカテゴリで,それぞれ16位,7位にランクインしてます.

「ペース配分が肝心.毎日,最後の登りに足を残すこと.特に2日目の最後の登りのために"何か"残しておくこと」

というアドバイスを見つけましたが,ペースを抑えて走ってたらcutoffされてしまう..

過去に完走経験のあるブルベ仲間のKleyにいろいろと相談.この辺りで一番高いMt. Hamilton(標高4200ftほど)の表&裏を2回連続で(つまり表x2, 裏x2)登れば,初日のいい模擬練習になる,との事.この地獄の練習を2回敢行.この他,夏休みの旅行のついでにコロラドのMt Evans(標高4300m)を自転車で登ったりもしたんですが,またそれは別の機会に.

直前の2週間は日本帰国などあって,ほとんど走れてないという不安を抱えたまま,スタート前日の金曜日に現地入り.

チェックイン風景.

Rider registration

すごい数の自転車乗りとその家族達(出走者数はは357名).うちも妻が応援について来てくれました.

Pre-race meeting on Friday night

チェックインの後,パスタディナーがあり,最後に全員参加必須のPre-ride meeting. 見渡す限り,体脂肪率1桁に行きそうなクライマー体型の細い人ばかり.メタボな人なんて誰もいない.

Pre-ride meetingを仕切るレースディレクターのSteven Barnesさん.レース中,いろいろとお世話になろうとは,この時は知る由もなく..

Race director

Meetingでは「クリテのように,ボトルやらジェルの袋を投げ捨てない事!(コースが長すぎて回収不能)」,「Stopサインは止まれ(当たり前だが)」を強調.過去に問題があってレース許可を取るのが大変になっているらしい.そのほか,Rest Stopの補給食・ドリンクの種類,チームカーが入っていい場所(併走は禁止),Feed Zoneの確認などなど.ブルベのpre-rideミーティングとは内容がずいぶん違う.

「完走は無理じゃないかなぁ」,「Day1を生き残れれば十分かなぁ」などと思いつつ,モーテルに戻って,10時頃には就寝.

Day1に続く

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