2010年10月 9日 (土)

コロラド坂巡り: Hallett Peak ハイキング

初日はHallett Peak(標高12713ft/3874m)へのハイキング.富士山より約100m高く,成功すれば,我々夫婦共に自己最高標高の更新になります.

前日の下調べで,パークレンジャーから「落雷が非常に危ないので,T-stormの可能性があるなら,昼前には森林限界線まで下った方がいい」というアドバイスを受けてました.寝る前に天気予報を見ると,その可能性は無さそう.ただ,頂上は最高気温でも5℃ほど.それに35mph(15m/s)の風が吹く予報.真冬用のウールのベースレイヤに,フリース,ジャケット,ジャンパーと,あるだけの防寒具をリュックに詰めます.

日の出(6:30頃)と同時にBear Lakeのトレイルヘッド(標高9475ft/2890m)を出発.ここからHallett Parkまでは往復約10mile(16km).

Bear Lake Trail Head (elev. 9475ft)

Bear Lakeのほとりのトレイルから見えた,朝日に映えるHallett Peak(写真中央の岩の固まり).あそこまで登ります.

Hallett Peak

最初2mileほどは森林の中を進んで高度を上げ,標高約11000ftあたり(約3350m)で森林限界を突破.遮るものが無くなり,風が強くなり始めます.

IMG_0178

正面奥の尖ってるのがHallett Peak.全然近づいてない.

Hallett Peak

風はますます強くなり,体感気温もグングン下がっていきます.たまにすれ違う,下ってくるハイカーがみな「上はもっと風強いよ」と教えてくれる.

Trail above the tree line (wind got strong)

トレール両側の岩場にはナキウサギ(pika)が沢山いて,「キィ」だか「ミィ」だか,甲高い声で鳴いてます.草を口にくわえて走り回ってました.巣に持ち帰るらしい.

IMG_0193

スタートから4.4mile. Flattop Mtnの頂上(標高12324ft, 3756m)に到着.10時過ぎ.ここまでで3時間半.ちょっと歩くの遅い.

Flattop Mountain Summit (elev. 12324ft)

名前の通り,非常に平らな山で,ピークがわかりずらいですが,TOPOマップによれば,このトレールの分岐看板がピークのはず.

また,このピークは北米大陸の分水嶺(continental divide)上にもあります.この峰より向うに水を落とせば太平洋,手前なら大西洋側(ミシシッピ川があるからメキシコ湾?)に流れ着く,はず? ちょとウソっぽい(シエラネバダの手前にはDeath Valleyも,Owens Valleyもあるし).

ほぼ富士山山頂と同じ標高.これより上の標高は未体験ゾーン.

この時点で,風は「暴風」の領域.コンスタントな横殴りの風で,歩くのが辛く,時々バランスを崩しそうになる.気温は予報の通りだと最高気温でも5℃ほど.この時点での体感温度は氷点下に達してるんじゃないか.

ウールのベースレイヤに,フリース,ジャケット,ジャンパーと,あるだけの防寒具を重ねでも,まだ寒くてたまらない.

Hallett Peakまで,分水嶺上を歩いてあと1mileほど.本当にたどり着けるか若干不安になりつつFlattop Mtnを出発.

IMG_0208

Hallett Peakから下山してきたハイカーとすれ違い,この先の状況を聞くと,"Really, really windy"と言ってます.ここより風が強い?と聞くと「もちろん」と.

先を歩いていたアメリカ人と思われる2名が,あまりの風のため,諦めて引き返して来たのが,余計不安にさせる.

また,まったく遮るモノがなく,トイレに非常に困る(汚い話しで恐縮ですが..).誰かに見られそうで困るのではなく,荒れ狂う風の中のトイレは大変に難しい(自分で被ってしまいそうになる).

寒くてたまらず,ゴアテックスのレインジャケット(自転車用)を着用.フードもぴっちりと被ると,これが非常に良くて,蒸れずに風を完全シャットアウト.やっと生きた心地.これなら登頂出来そう.

Climbing Hallett Peak

最後は岩のガレ場になり,トレールが分からなくなる.所々にあるルートを示す石積が頼り.まぁ頂上は明確に見えてるので,大きく迷うことはないのですが.

目指すHallett Peak.

Hallett Peak

Peakに近づくにつれ,風はますます凶暴さを増し,足場が悪いガレ場を登るのはなかなか厄介.

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11:45am. スタートから約5時間後にやっとHallett Peak到着.やたっ!

標高12,713ft(3874m).360度の素晴らしい眺め.

Hallett Peak (elev. 12713ft)

このプラスチックの筒が岩の間に刺さっていて,中にログブック用の紙がありました.日付と名前を残しました.

IMG_0244

IMG_0261

下の写真はトレールヘッドの方向(東).

IMG_0234

下の写真はさっき通った,Flattop Mountain方向(北).白く見えてるのはTyndall Glacier. 残雪かと思ったら,小さいけれど"氷河"らしい.その上のなだらかな丘みたいなのがFlattop Mountain.

Flattop Mountain

パークレンジャーからは「西側に黒い雲がでたら,急いで下山せよ」と言われてましたが,この日はほぼ快晴で大丈夫そう.1時間くらいのんびり休んでから下山.

Peakから下山するところ.

IMG_0312

下山途中から私に頭痛発生.標高を下げれば下げるほど痛みが増すという,いつものパターン.高山病とはちょっと違うのかも(脱水だったのかなぁ).トレイルヘッドに戻っても直らず,イブプロフェンと多量の水を飲んで,暫く横になってようやく直りました.

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2010年1月18日 (月)

Grand Canyon Winter Hiking: Day2

(準備編, Day1)

5:30の朝食(5:30と7:30から選べる)を予約しており,5:00にDormに声かかって起床.

5:30の朝食を予約していたのは,私と私の上のベッドで寝ていた韓国の方だけ.真っ暗闇の中で,他の方を起こさないようヘッドランプの明かりも絞って,ごそごそと出発準備.

食堂にいってみたら,30名ほど集まっていて,今日の予定を話したりしながら,パンケーキ,スクランブルエッグ,ベーコン,フルーツなどの朝食をとりました.

6:30am. まだ真っ暗闇の中,hit the trail!

今日は9.3mile(15km), 標高差4400ft(1341m)のひたすら登りです.

ブルベ用に買った,かなり明るいヘッドランプを点けているものの,闇夜を歩くのは結構恐怖.妻と二人だからいいものの,一人だったら発狂しそうな暗さ.特にコロラド川にかかる吊り橋は,ゴウゴウという川の音が不気味.

出発後1時間ほどで夜明けを迎え,最初のきついスイッチバックであるDevil's Corkscrewを登っているところで,South Rimから降りてきたMule隊に遭遇.バランスを崩しそうなくらい,荷物満載で,黙々と歩いてます.昨晩の美味しいシチューの材料も,今日の朝ごはんも,みんな彼らが運んでくれたんだと思うと本当に申し訳ない感じ.やっぱりこういう楽しみは完全自給でないと,という気持ちになります.もし次来られるならテント背負ってキャンプだな...

Fully loaded Pack Mules

Devil's Corkscrew全景.

"Devils Corkscrew" in Bright Angel Trail

ふたたび平坦な道になって,しばらく歩いてIndian Gardenに到着.9:15am頃.

Indian Garden

Phantom Ranchで持たせてもらったランチパック.これもあのMule隊が運んでくれたもの.. 感謝して頂ます.

Lunch Pack

昨晩私の上段のベッドで寝ていた韓国の方とそのガールフレンドとここで再会.彼女の方が今回のハイキングをほぼすべて準備したんだとか.うちとは逆ですな.今日夜の7時にPhenix発の飛行機に乗るらしく,急いで再出発して行きました.

我々も十分休んで出発.気温はだんだん下がってきた感じで,ここでちょうど0℃くらい.

目指すSouth Rimが正面に見えてきました.V字型のRimの先端がゴールです.

View of the South Rim

3Mile rest stop(リムから3mile)あたりの景色.登ってきたスイッチバックがよく見えます.

Trail View

Mile-and-a-half rest stop (リムから1.5マイル)の景色.前回,7月の真夏に来た時には暑さでヤラれて,もうヘトヘトでしたが,今回は涼しくて快適.足取りも軽い.

View from the mile-and-a-half point

Mile-and-a-half rest stopを超えると,だんだ雪深くなってきました.

Snowy trail

雪は適度に締まっていて,登山靴の靴底でも十分グリップする感じですが,一応クランポン装着.ただ,クランポンをつけた途端スピードダウン.クランポンの自体の重みのせいなのか,雪にツメを抜き差しする抵抗のせいなのか分かりませんが,足取りがグッと重くなった感じ.

Crampons

そして.. 最後の長い長いスイッチバックを超えて,1:30pm頃,ついにSouth Rimにゴール!もっと長くかかると思ってたのでちょっと呆気なかったか.

WE DID IT! (again!)

前回は登りに8時間もかかったのに,今回は6時間半ほど.自転車で鍛えた成果,ではなくて,単に涼しかったから,だと思いますが.

夜はちょっと奮発してEl Tovarホテルのダイニングルームで祝杯.築100余年の歴史ある建物.クリスマスの飾りが綺麗で,着飾った紳士淑女が行き交うダイニングルームでして,小汚い我々にはちょっと場違い感ありありでしたが,谷底まで降りたという事で,お許しを..

Chirstmas tree in the El Tovar Hotel

冬のグランドキャニオンはすいていて,景色も綺麗で,ハイキングも快適で,非常に良かったです(朝晩のマイナス15℃という寒さだけが難点です).また来たいなぁ(妻がそう思っているかどうかは分かりませんが).

歩行距離: 9.3mile(15km)
獲得標高: 4400ft (1341m)

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Grand Canyon Winter Hiking: Day1

(準備編はココ)

朝5:30起床.支度して外へ出ると,-15℃だけあってキーーンと冷えてます.しっかり着込んでるのでそれほどには感ませんが.

South Kaibab Trailheadへは一般車両は進入禁止.シャトルバスを乗り継いで,7:30過ぎに到着.ちょうど夜明けです.

7:45amにハイク開始.Phantom Ranchまで,7mile(11.3km), 標高差4800ft(約1500m)の下りです.

WikipeidaのGrand Canyon Geologyの項目によれば,地層的には,Trailheadが2億7千万年前(古生代の終わり,つまり恐竜の前で,爬虫類,両生類が繁栄してた頃).下に降るにつれて,連続的に5億5千万年前くらいまで(カンブリア大爆発の頃まで)地層が連なってます.それより先は,地層が傾いているのと,侵食で削られたために年代が飛んで,コロラド川周辺は18-20億年くらい前の地層が出ているとか(地球の年齢は45憶年).15憶年分くらいのタイムトリップです.

Trailheadからいきなり"Chimmey"と呼ばれる1/4円錐を逆さまにしたような斜面につけられた,急勾配のスイッチバック.踏み固められた雪は凍っていて,クランポンのツメが気持ちよく効いてザク,ザクと下っていきます.

Hiking down the "Chimney"

しばらくいくと,右側の視界を遮っていた岩壁が消え,視界が開けるOoh-Aahポイント到着.「ウー」とか「アー」という感嘆の声を漏らすポイントという事らしい.日本人的には「をー」とか「うわー」だと思いますが.下の写真の左下の残丘が"O'Neil Butte"で,この先のトレイルはだいたいO'Neil Butteの右を伝って中央に向かって進みます.

Ooh Aah Point

Ooh-Aahポイントの先で雪もまだらになったので,クランポンを外しました.

Ceder Ridgeでトイレ休憩.このあたりから一旦勾配が緩やかになって,尾根伝いに歩いてO'Neil Butteの脇を通過.ところどころにある水たまりは分厚い氷が張ってます.

O'Neill Butte

10am過ぎ,ここまでの尾根道の終わりのSkeleton Point到着.標高5200ft. ここまでで,距離にして全行程の3/7, 標高差にして2/5ほど下った事になります.

ここの西側の断崖からの景色が見事でした(下の写真).この日は風もなく,ハイカーもたまにしか通らないため,立ち止まって話すのを止めれば怖いくらいの完全な静寂になります.

View from Skeleton Point

ここからスイッチバックで急降下.かつて荷物を運ぶMuleが頻繁にここから落ちて死に,その骨がTrail からも見えたことから,Skeleton Pointと名づけられたのだとか.このあたりの岩壁をRedwall Limestoneというそうで,ちょうど爬虫類が出てきた頃の地層らしい.

Switchbacks below Skeleton Point

再び緩やかになり,Grand Canyonの中腹あたりを縦断するTonto TrailとのJunctionである"Tip Off"に到着.

The Tipoff (Tonto Trail Junction)

この先は再び急勾配で一気に川まで降ります.ところどころでColorado川,Phantom Ranchが見下ろせるポイントも.川に近づくと,岩の感じも変わってきて(層を成してない),18憶年前の岩とはこういうものかという感じ.

Colorado River

ついにコロラド川到着.Kaibab Suspention Bridgeという吊り橋で川を渡ります.

Crossing Kaibab Suspension Bridge

Phantom Ranchに到着.下は食堂・売店が入っている小屋.

Phantom Ranch

下はDormタイプの宿.男女分かれていて,男女それぞれ2棟づつ.中には2段ベッドが5つあり,一棟に9人宿泊(1個は非常用なのか空けておくみたい).棟の中にシャワー,水洗トイレまでありました.

"Dorm" in Phantom Ranch

夕食も出ます.宿をとる時に事前に予約しておきます.4:30pmから始まるステーキディナーと,6:30pmから始まるシチューディナーの2種類.我々は4年半前に来たときと同じく,シチューディナーを選択.具が沢山で旨いです.お腹が空いてるので物足りないくらい.

The famous "Hiker's Stew"

谷底で消費されるあらゆる物資は毎日mule(ラバ)でSouth rimから運ばれ,ゴミもMuleで運び出されるという辺鄙な場所にも関わらず,ビール,ワインなどの嗜好品までありました(我々は飲みませんでしたが).

夜10時まで食堂はオープンだったようですが,我々は明日朝早いので,8時には就寝しました.

歩行距離: 7mile(11.3km)
獲得標高: -4800ft (-1500m)

Day2へ続く)

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Grand Canyon Winter Hiking: 準備編

昨年末,クリスマス休暇中にGrand Canyonでハイキングを楽しんで来ました.South rimから出発して,約4800ft(1500m)下の谷底のコロラド川まで下り,川沿いのPhantom Ranchで一泊.翌日にSouth Rimまで戻る計画.行き(下り)は尾根道のSouth Kaibab Trailを降りて,帰り(登り)は谷沿いのBright Angel Trailを使います.

実は約4年半前,2004年の夏(7月末)に全く同じ行程をやった事があり,景色が最高で,また行きたいと思っていたのでした.Phantom Ranchの予約がなかなか取れないのですが,冬は比較的空いていて,12/26(土)の夜に,男女別のdorm(寮)のタイプの宿泊施設が取れたので冬季ハイキングを決心.今年はエルニーニョで,北米の内陸部の冬は厳しいらしく,雪も多いとか.

South rimのtrailheadは標高7200ft(2200m)くらいで,この時期,朝は摂氏マイナス15度くらいの寒さです.車の中に置き忘れたペットボトルの水やコーラは朝にはカチカチに凍りました.日中の最高気温で0℃ほど.これに対して,谷底は日中は10℃以上に上がって暖かですが,朝は0℃くらいに下がります.

South rimからの最初の1-2マイルはCrampon(アイゼン)が必要,ということで,Flagstaffに寄り道して購入.ハイキングポールも持参.パークレンジャーがいうには,水はこの時期でも一人2-3リットルは持てと(South Kaibab Trailに水補給ポイントは全く無い).もしも下着が濡れたら凍死や凍傷が待ってるようなので,その着替も必要.朝のマイナス15℃対策の追加の防寒レイヤー,ヘッドランプ,1食分程度は余裕のある食料などなど入れると,荷物はいくら減らしても9kgほどになってしまった.テントも寝袋も無いのになんでこの重さ?デジタル一眼レフはあきらめ,コンパクトデジカメに変更.安全マージンを減らせばもっと軽く行けるんでしょうけれど..

Visitor Centerにいくと,明日(12/26)朝の出発時の予想気温は-16℃.凍えます.

-16C forecast for tomorrow hike-out time..

前日夜はSouth RimのThunderbird Lodgeに宿泊.明日の準備を済ませて,早々と就寝.

Crampons & hiking poles for Icy/Snowy trail

 

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2009年12月23日 (水)

Death Valley Telescope Peak Hiking

もう1ヶ月も前のこと.妻とThanksgivingの休暇にDeath Valleyへ行きました.

ThanksgivingのDeath Valleyはもう3年連続ですが,今年は自転車無しでハイキングのみ.Death Valleyの最高標高のTelescope Peak(標高11043ft, 3366m)へ登ります.ひとたび雪が降ってしまうと,アイゼンとice axeが必要な本格的冬山登山になってしまうらしいのですが,幸い今年はまだ降っておらず,普通の装備で登れそう.ただ,その前の週に登った人によれば,朝は華氏20度(マイナス6℃)だとか..

ハイキング前日の11/26にDeath Valley入り.

Telescope Peakが見える,Badwater(標高 -282ft, -86m)まで行って,Peakに雪が冠ってないか確認. 大丈夫そう.Telescope peakです.
Telescope Peak view from Badwater

ちなみにBadwaterはDeath Valleyの最低標高地点(西半球の最低地点でもある).Telescope Peakを見上げた標高差は3400mほど.富士山を河口湖などから見上げたよりも遥かに標高差があるはずですが,独立峰じゃないのと,周りのスケールがあまりに大きすぎて,それほどの高さには感じませんでした.

さて当日.

朝4時にFurnace Creek Lodge(標高ほぼゼロ)を出て, 車で1時間半ほど走り,最後は酷い急坂のダートを超えて,trail headのMahogany flat campground(標高8133ft(2479m)).こんなに急に標高を上げて大丈夫なのかちょっと心配.ここからTelescope Peakまで往復14mile (22.5km)のハイキングです.

気温は予想通りマイナス10℃近く.強風が吹いてます.車の中で少し仮眠して,朝6時半の夜明けと同時に出発.

妻の出で立ちは銀行強盗にでも入れそうな怪しさ(笑).

Trailhead to Telescope Peak

夜明け.

Sunrise (6:38am)

最初の1/3はDeath Valleyを左に眺めながら,斜面を尾根までほぼ一直線に駆け上がるトレイル.若干曇りがちで気温は低いままですが,すぐに暑くなり,シャツとフリース1枚で十分.

Trailの先にTelescope Peakが見えてきた.すぐ近くに見えて,ひょいひょいと登れそうなんですが..

Telescope Peak

尾根に出ると,西側の視界が開け,雪を冠ったSierra Nevada山脈と最高峰のMt. Whitenyが見えました.

Mt. Whitney and Sierra Mountains

次の1/3は尾根伝いの道.ほぼ平坦.尾根のDeath Valley側(東側)とSierra Nevada側(西側)を行ったり来たり.Sierra Nevada側は飛ばされそうな猛烈な風.気温はマイナス10℃のまま.体感温度は一体何度やら.

こんな時期なので,ほとんど誰にも会わないかと思いましたが,結局往復で10パーティほどと会いました.我々も含めアジア系=重装備,欧米系=軽装備という感じ.この寒さと風の中,短パン,Tシャツでトレイルランの練習という米国人までいて驚き.

Arcane Meadows

Walking on the ridge

そして最後の1/3が再び登りで,Death Valley側からピークを攻めます.果てしないスイッチバック.標高が高いのもあって息も絶え絶え..

Endless switchbacks

ピークへの最後のステップ.ここも突風で飛ばされそうな尾根道.

Final steps to the peak

そしてようやく11時半,Telescope Peak到着!

360度の見事な見晴らし.カリフォルニアにおける私的最高標高の更新です.

Death Valley側(東側).眼下に見えてるのが,昨日行ったbadwater.
Telescope peak (death valley side)

Sierra Nevada側(西側)
Telescope peak (Sierra Nevada mountains side)

金属の箱に収められていたログブックにもしっかり記帳してきました.
Registering to the record book

風よけの岩に身を潜めて昼ご飯.標高が上がって気温が下がる分と,日中の気温上昇が相殺してる感じで,ずっとほぼマイナス10℃のまま.しっかり装備してきたので,風がなければ耐えられない寒さじゃないです.頂上にはのんびりと1時間ほど居て下りました.

下りはさらに風が強まり,尾根では本当に体が浮きそうな猛烈な風.身を屈めて通過しなければならない危険なポイントもいくつか.最後は高山病なのか頭痛もやってきて,下りの方が疲れました.Trail headに戻ったのは日没直後の16:45頃.10時間以上もかかってしまった.

夏のDeath Valleyはハイキングどころじゃない(というか死ぬ)暑さですが,このTelescope Peakは涼しいらしく,夏でもハイキング可能なようです.コース中,ずっと視界が開けていて(夏は暑いかもしれませんが),景色がすばらしく,また夏にでも登りたいコースでした.Trail headまでの最後の酷いダートが難点ですが..

その夜もFurnace Creek Lodgeで泊まりましたが,夜の間に今年最初のstormが来たらしく,翌朝起きたら,山はうっすらと雪化粧.一日違いで今年最後のハイキングのチャンスだったのかも.

Snow on Panamint Mountains

Telescope PeakのTOPO MAP

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2009年7月 7日 (火)

Lambert Domeハイキング

Lone Pineからの帰り,Mammoth Lakesのモーテルで一泊.US395から少し入った山の中のようなので,周囲にレストランさえ無いかな?と思っていたら,行ってびっくり.開発が進んだスキーリゾート地でした(夏でも人が一杯).Yosemite NPに隣接する山中を開発するとは,非常にショック&失望.ショッピングモールまである始末.沢山ある湖もまぁ綺麗だけど,モーターボートやら貸しボートが浮かんでて台無し.市街地では大きな熊(black bear)が走っててギョッとしました.地元の方はさして驚いた様子もなく,二重に驚き.そりゃこんな所を開発すれば熊も出るでしょう..

翌日,Tigoa Passを越えるついでに,Tuolumne Meadowsの横のLambert Domeに登ってきました.

下からみたLambert Dome.

Lambert Dome (we were there..)

最後にちょっとした岩登りがありますが,片道1.5mile,標高差850ftほど.往路1.5時間,帰路1時間ほどの短いハイキング.Tioga Road沿いのLambert Dome/Dog Lakeのtrailheadから出発し,Lambert Domeの北側を巻いて岩に取り付きます.

岩の取り付きを間違えて,2個も間違った岩山に登ったあと,ようやく本命を発見(素直にトレールに従っていけばこんな事にはなりませんが).

岩の取り付き付近.岩の割れ目なのか,地層の名残なのか,ちょうど階段状になっていてまだ登りやすい.

Climbing to Lambert Dome

この先にさらに急勾配.割れ目の間隔も広がって,登るのがちょっと困難.Half Domeのようなケーブルは付いて無いです.

Pretty steep..

先に妻がアタック.時々行き詰まって,一旦降りて登り直したりしてます.私は下から写真を撮りつつ「なるほどそのルートはダメな訳ね」とルートを予習(笑).

Ayuko attacking

妻の様子を見ていたおかげで,私はそれほど困る事もなく登頂.下る時知りましたが,少し左に回り込めばもっと簡単なルートもあります.

頂上からは360°の見事な眺望.この時期,Tuolumne Meadowsは緑の絨毯のようで,非常に綺麗でした.割と簡単なハイキングでこの眺望を得られるのはお得な感じ.

Tuolumne Meadows 側の眺望. 右の地平が灰色に霞んでいるのは,Yosemite Valley方面の山火事の影響と思う.

Tuolumne Meadows View from Lambert Dome

Tuolumne Meadows (Visitor Center付近).こんな蛇行した川だったとは.

DSC_0488

Tioga Pass側の眺望

DSC_0493

さて,来週はいよいよDeath Rideな訳ですが,前の週末にこんな足を使ってていいんでしょうか...

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2008年12月 9日 (火)

Death Valley day2: Racetrack Playa

2日目は昨年MTBで行こうとして途中で挫折したRacetrack Playaへ.今年は車で行きます.

Racetrack Playaへの道はかなり酷いダートで,Death Valleyには数日前に雨が降ったらしいので,道路状況を確認すべく事前にパークレンジャーに電話.「特に雨による通行止めはしてないけれど,どうなってるかはよくわからん.4DWもしくはハイクリアランスの2WDで,かつ,スペアタイヤを2本持って,最悪一晩過ごせるだけの食料と水を積んでいけ」と言われました.パンクで動けなくなって廃棄された車を沢山知ってる,とも.ほとんど「行くのはオススメしないけどね」とでも言いた気な感じ.うちの車(Honda CR-V)はハイクリアランスの2WDですが,スペアタイヤは1個しかなく,パンクしたら即引き返す予定で出発.ちょっとビクビクしつつ行きました.

Death Valleyの北の端,Ubehebe Cratorのところからダートが始まり,Panamint Springsのちょっと北まで,27mile(43km)も延々とダートが続きます.道を平すためのブルドーザーのキャタピラの跡なのか,道が洗濯板状になっていて,車が空中分解しそうな恐ろしい音を立ててスピードが出せません.徐々に標高が上がり,Joshua Treeが生えている峠区間に到達.昨年挫折したポイントも通過.昨年は3時間半もかかったのに1時間足らずでついてしまいました.

Day3: Heading for Racetrack

IMG_3676.JPG

下りも大してスピードが出ず,ところどころ水たまりにつっこみながら走って,Teakettle Junctionに到着.Hidden Valleyへの道とRacetrackへの道の分岐です.その名の通り,ヤカンが沢山ぶら下げてあります.人工物が何もない空間にカラフルなヤカンが映えて非常に奇妙な感じ.

Teakettle Junction in the middle of nowhere

さらに緩やかな下りを6mile走ってようやくRacetrack Playaに到着.2時間近くかかりました.南北4.5km, 東西2kmの干上がった巨大な沼なのですが,表面がおそろしく平らでとても不思議な光景.Moving Rockで有名なところで,干からびた泥の表面に岩が転がっていて,動いた軌跡がついてます.雨の後,表面が乾ききる前に風が吹いて岩が動いた,という説があるようですが,実際に動いたところを見た人はいないそうです.

Racetrack Playa

数日前に降ったという雨で消えてしまったのか,Moving Rockらしい動いた跡がはっきりしませんが,これはそうでしょうか.

Moving Rock

ただひたすらに広い広い何もない場所.人工物がないので距離感が全くありません.Moving rockを探して対岸まで渡りきって,また戻りました.

このまま帰ってはもったいないので,すぐ隣にある岩山のてっぺん(Ubehebe Peak)にハイキングに行くことに決めました.3mile(4.8km), 1500ft(450m)ほどの登り.早めに帰路につきたい(パンクして立ち往生したら怖い)ので,とりあえず2時間のタイムリミットを決めて出発.↓の写真の岩山の上まで登るわけです

IMG_3732.JPG

今にも崩れそうな岩山のトレールを歩いて..

IMG_3788.JPG

そもそもRacetrackに来る人自体が少なく,さらにUbehebe Peakを狙う酔狂な人はもっと少ないようで,ほとんど誰とも会いません.砂漠でのハイキングは初めて.広漠とした景色を自転車よりさらにたっぷり楽しめます.

途中,コースを外れてしまったみたいで,道なき道に入ってしまい「遭難?」と冷やっとしたりしましたが,無事に約2時間でようやくピークに到達.

登ってきたのと反対側の谷(Saline Valley View) Saline Valley View

車で走ってきた道.

Ubehebe Rd (the road we drove here)

Racetrackの全貌も見渡せます.南の端にはまだ雨水が溜まってるようでした.

Racetrack Playa

置いてきた車が豆粒のよう.

Looking down my car

とUbehebe Peak到達を喜んでたら,実はfalse peakであることが判明.Ubehebe Peakはお隣.でした.がーん.

Ubehebe Peak (looks like we climbed a wrong peak)

とりあえず空き缶の中にサイン帳があったので,サインを残します.このfalse peakで会ったご夫婦に聞いたら,隣のpeakまで20分ほどで行けるよ,との事でしたが,帰路のダートの心配もあるので,このpeakで満足して帰る事にします.

帰りの方が恐ろしい.

Hike down to Racetrack

1時間半ほどで下りきりました.

帰路のダートでは,目の前の4WDのJeepがパンクしてるのを見て恐ろしかったですが,無事に2時間ほどでダートを突破.

今回車で走ってみて,MTBでの日帰りは無謀であったな..と実感しました.

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2008年3月27日 (木)

ヨセミテ国立公園

急に思い立って,平日に一日休みを取って早春のヨセミテ国立公園へ行った話(自転車は持って行かず).

月曜(3/25)の夜に家を出て,公園のすぐ外のモーテル(Yosemite View Lodge)で一泊.火曜日の早朝に公園到着.

今年は雪が多かったので,トレイルもまだほとんどオープンしていないと予想していましたが,バレーの底に雪はほとんど残っておらず,日の当たる北側斜面にも雪も見られません.到着したのが早朝で,visitor centerがまだ開いていなかったので,売店の人に "upper yosemite fallまでのtrailは開いてますか?" と聞いたら,"先週ずいぶん溶けたからたぶん開いてると思う"という事でした.バレーの底で1日のんびりするつもりで来ましたが,Yosemite Pointまでハイキングをすることに予定変更.

コースは,バレーの底(標高1347m)から北側のリムをYosemite fall(3段の滝でトータル落差720m)の横を通って登り,滝を上から眺めたあと,さらに標高が高く見晴らしの良いYosemite Point(標高2144m)まで登るもの.以前,秋と春先に2度行ったことのありますが,Yosemite Pointまで行けば人気も少なく,静かにバレーの絶景が楽しめるので,何度行っても飽きません.

売店で水や食料を買い込んで,8:45頃にトレイルヘッドを出発.

トレイルヘッドにある,「滝の上まで5.5km. Yosemite Pointまで6.8km」の看板.

Post

トレイルヘッドは滝を正面に見て左側,かなり離れたところにあって,スイッチバックで一気に300mほど高度を稼ぎ,右方にほぼ水平に移動してUpper Yosemite fallの真下まで行きます.

トレイルからUpper fallを見上げたところ.滝にもっとも近い所では水しぶきを少し感じます.

Upperyosemitefall_3

滝の真横(左側)を再びスイッチバックで登って,滝の裏側へ回り込みます.

Totherim

この先は雪が残っていて,滑ってなかなか登りにくい箇所も多数.リムまで登り切ると,トレイルは完全に雪に覆われていました.ここからは雪上ハイキング.

Trailundersnow Tooverlook

11:15にリムの端に到着.断崖絶壁.谷が見渡せます.登った甲斐があったというもの.

Valleyviewfmupoverlook

滝が落ちるのを上から見たところ.バレーの底まで800mくらいあり,足がすくみます..

Valleyoverlookandfall

この展望台への足場は,非常に狭く,ステップは肩幅もありません..手すりが付いていても恐怖の所.

Steps

バレーを眺めつつ,菓子パンで昼ご飯.おにぎりが食べたい所ですが..

11:50.再び崖から離れ,Yosemite Pointまではさらに1mileの登り.もはやトレイルは完全に雪に覆われているので,雪上の足跡と方向感覚だけを頼りに行きます.

Creek Snowtreking

12:20.Yosemite Point到着.少し雲が出てきました.
Yosemitepoint

Yosemite Pointまで来るハイカーは少なく,風の音しかしません.バレーの奥にひっそりと佇む,といった感じのハーフドームの眺め.いつまでも見飽きないスケールの大きな景色にただ見とれるだけ.

とはいえ動かないと寒くなってくるので,20分ほど休んだだけで,12:40頃下山開始.

午後になると登ってくる人が増え,Upper Yosemite Fallまでのトレイルは少し混雑.タンクトップ+半ズボンに片手に小さなペットボトル1本,という軽装で登ってくる人もいてちょっと心配です.

一気に下って,トレイルヘッドには15:40に帰着.小雨がぱらついてきました.日が暮れる前にヨセミテを離れ,夜に帰宅.

次回は自転車を持って行ってサイクリングも楽しみたいです.

※1日後には太ももが筋肉痛.自転車とは使う筋肉が全く違うようです..

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